- 2025年9月12日
あえてネクタイを結ぶ理由|ビジネスカジュアル時代に差がつく30〜40代男性のスタイルアップ術
ネクタイは必須ではなくなった今だからこそ、効果的に取り入れることで「差がつく大人のスタイルアップ術」になる。


もうすぐ夏も終わり!秋からはやっとバブアーが着られる!
英国生まれのバブアー(Barbour)は、1894年にジョン・バブアーが創業したブランドです。そのルーツは、北海の荒波に挑む漁師や港湾労働者のために作られたオイルドクロス(油を染み込ませた防水布)にあります。当時の労働者にとって、雨風を防ぐ衣服はまさに「命を守る道具」。バブアーは実用性に優れた作業着として人気を集め、その品質は瞬く間に評判となりました。
現在でも、オイルドジャケットの防風性・防水性は折り紙つき。ナイロンやゴアテックス素材が主流となった今でも、多くの人を魅了し続けているのは、「機能性」と「伝統」が共存しているからにほかなりません。
バブアーの大きな魅力の一つが「ロイヤルワラント(英国王室御用達)」の称号を授かっている点です。これは王室のメンバーが実際に愛用し、その品質を認めたブランドに与えられるもの。現在、バブアーはエリザベス女王、チャールズ国王、エディンバラ公から授与されており、トリプルワラントという希少な称号を持っています。
つまり「王室が認めた信頼性」を証明するブランドであり、単なるファッションアイテムではなく、格式と歴史を背負った存在なのです。
バブアー最大の特徴は「オイルドクロス」による独特の質感。防水・防風に優れており、雨が多い日本の気候にもマッチしています。また、使い込むほどに生地の色合いや風合いが変化していきます。この「経年変化」が、バブアーをただの服ではなく「自分と共に育つ相棒」にしてくれるのです。
例えば、新品のオイルドジャケットはややベタつきがあり、深い色味をしていますが、数年着用するとオイルが馴染み、柔らかく落ち着いた質感へと変化していきます。これが「味」となり、大人の余裕を演出してくれるのです。

https://www.japan.barbour.com/Page/features/2024/1024/Barbour公式ホームページより抜粋(以下、同様)

「SPEY(スペイ)」はもともとフライフィッシング用に開発されたモデルです。着丈が短く、動きやすいのが特徴。川辺での動作を妨げないための設計ですが、現代では街着としても人気です。デニムやチノパンと合わせると軽快で、子どもと公園で遊ぶときにも動きやすさを実感できます。

「TRANSPORT(トランスポート)」は、バブアーの中でもミニマルなデザインが魅力。余計な装飾を省いたことで、スーツやジャケットスタイルとも相性が良く、通勤時のアウターとしても活躍します。着丈が短めなので、ビジネスリュックを背負っても裾が邪魔にならない点もポイント。

「BEDALE(ビデイル)」は、乗馬用として1980年に登場したモデル。サイドベンツ(裾の切れ込み)やハンドウォーマーポケットなど、機能美が詰まったバブアーの代表作です。程よい丈感でオン・オフ問わず着回せるため、初めてのバブアーとして選ばれることも多い一着。

「OS BEDALE(オーバーサイズ ビデイル)」は、現代的なシルエットにアレンジしたモデル。肩周りに余裕があり、スーツの上から羽織っても窮屈にならないので、ビジネスシーンにもおすすめです。

「BEAUFORT(ビューフォート)」は狩猟用ジャケットとして誕生。特徴的なのは背面の大きなゲームポケット(獲物を入れるための収納)です。現在では実用する人は少ないですが、大容量の収納力は日常生活でも重宝します。ゆったりとしたシルエットでスーツの上に羽織りやすく、エレガントな雰囲気も兼ね備えています。

「BORDER(ボーダー)」は防寒性を高めるためのロング丈が特徴。膝上までしっかり覆うため、冬の冷たい風から体を守ります。北海道や東北など寒冷地での着用に特におすすめ。マフラーやスーツとの相性も良く、冬の通勤スタイルを格上げしてくれる一着です。

「BURGHLEY(バーリー)」は乗馬競技用のコートとして開発されたロング丈モデル。BORDERに比べてより洗練されたシルエットで、ビジネスシーンに最適です。細身のスーツや革靴と合わせると、英国紳士を思わせる気品を演出できます。
バブアーは本来アウトドア用ですが、デザインは驚くほどクラシック。シンプルで直線的なシルエットが多いため、スーツスタイルにも違和感なく溶け込みます。特に、OS BEDALEやBURGHLEYはスーツの上から羽織るとバランスが良く、ビジネス街でも浮かないスマートさがあります。
通勤時、冷たい北風にさらされるとスーツだけでは心もとないもの。バブアーのオイルドクロスは風を通しにくく、さらにコットン特有の暖かみがあります。真冬でもインナーに薄手のニットを重ねる程度で快適に過ごせるのは、忙しい朝の身支度を助けてくれる大きなポイントです。
ビジネスシーンでは「身だしなみ」が重要ですが、そこに“こなれ感”を加えてくれるのが経年変化したバブアー。新品のピカピカしたスーツに、使い込んで柔らかくなったバブアーを羽織ると、どこか余裕を感じさせるスタイルに仕上がります。これは30〜40代の大人だからこそ楽しめる魅力です。
子どもと一緒に外遊びをする機会が多い世代には、防水性と耐久性があるバブアーは最適です。泥や雨で汚れても拭き取ればOK、さらに修理やリワックス(オイルの塗り直し)で何十年も使えるため、コストパフォーマンスも優れています。
初めて購入するなら「BEDALE」または「OS BEDALE」がおすすめ。カジュアルでもビジネスでもバランス良く活躍してくれる万能モデルです。休日はデニムやスニーカー、平日はスーツや革靴と合わせることで、シーンを選ばず着回せます。
・公園やアウトドア中心なら:動きやすい「SPEY」「TRANSPORT」
・通勤メインなら:スーツに馴染む「BEDALE」「BURGHLEY」
・寒冷地や冬の防寒重視なら:「BORDER」
このようにライフスタイルに合わせて選ぶことで、失敗のない買い物ができます。
バブアーは単なるアウターではなく、歴史・機能性・経年変化を楽しめる「一生もの」のアイテムです。30〜40代の子育て世代にとっては、日常の公園遊びからビジネスシーンまで幅広く活躍してくれる頼れる存在。
忙しい毎日の中でも、自分らしさを失わずに輝き続けるために、バブアーは最適なパートナーとなるでしょう。
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